空と小麦と農家の心

いの小麦焼き菓子

「使ってくれる人が応援団ですよ」
そう話す井野義美さんは宮崎市内できゅうりなどの野菜をはじめ、果物、お米、さらには小麦、大麦などさまざまな種類の農作物を生産しています。そんなチャレンジ精神旺盛な農家さんです。

井野さんの畑が点在している一ツ葉は宮崎市内でも海岸沿いにあり、緑豊な自然と歴史ある神社、リゾート施設が立ち並ぶ地区となっています。

宮崎で育てる小麦

日本で消費される小麦の割合は約9割が海外産、約1割が国内産と、ほとんどを海外のものに頼っています。中でも国内産の小麦の生産量は北海道→福岡→佐賀の順となっており、宮崎の生産量は高くはありません。
生産が盛んではない宮崎で、なぜ、小麦の栽培をはじめたのでしょうか?

井野さんが小麦の生産をはじめたのは30数年前。宮崎は気候的に小麦生産に向かないとされていますが、乾燥した冬場から梅雨前の5月ごろまでの期間さえ間違えなければ育てることが可能だそうです。何人もの有志でスタートした小麦生産ですが、すぐにうまくいくものでもなく。途中で生産をやめていく人々がいるなか、井野さんは宮崎の風土に合った農薬に頼らない栽培方法を確立していき、収穫もできるようになりました。

宮崎で小麦の生産をしていることから「儲けの出ない農業をする、変わり者」と言われたこともあったと言います。
そんな井野さんを支えてきたのは、自分、家族、地域の人をはじめ、たくさんの人に安心で安全でおいしいものを食べてほしい、そしてそんな小麦の生産者を増やしていきたい! という思いでした。

ここ数年、井野さんの小麦の魅力を知って市内のお菓子屋さんやパン屋さんで利用されるようになりました。井野さんの小麦のファンは着実に増えてきており、現在店舗等での販売はされていない小麦粉を求め、井野さんの作業所に直接「こんにちは〜」と買いに来る方もいます。

素朴な風味と手焼き

井野さんが自ら製粉した小麦粉を持って訪れる場所あります。菓子製造を90年以上営まれている「中田製菓」さん。ういろうやお餅、せんべい、焼き菓子などを製造している老舗。そして、この場で井野さんの小麦粉を使ってつくられるのが「いの小麦焼き菓子」。香り高く、素朴な甘みと味わいがどこか懐かしいお菓子。鉄板の上に生地を落とし、一枚一枚ていねいにガス火で焼き上げられています。

井野さんと中田さん、このお二人がそろうといつも楽しそうにしています。次につくってみたい商品の話を、まるで子どもののようにワクワクされながら話しています。最近は「この焼き菓子づくりで忙しくて困るくらい、たくさんの人に食べてほしい!」と笑顔で話されていました。

この焼き菓子、お茶やコーヒーと相性が良く、子どもから大人までに愛される一品です。
そのまま食べてもおいしいのですが、素朴な味わいだからこそジャムやクリームチーズ、アイスに焼いたマシュマロなど、ほかの素材と組み合わせるとまた違った味わい方ができます。そんな食べ合わせのアイデアが広がるお菓子。

このたび、Q design lab.と井野さんとで話し合いパッケージをリニューアルさせていただきました。

シンプルで素朴な小麦の焼き菓子。
ぜひ、あなたも「いの小麦」の応援団に入りませんか。

井野農園

営業時間 :
「地区あつめ」イベント出店などでの販売予定です。
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