鏡洲の匠が夢のコラボ

鏡洲焼酎セット

宮崎市で唯一「いきいき集落」に認定されている地区があります。その名も鏡洲(かがみず)。古事記の物語が地名の由来ともいわれているこの地区は、加江田渓谷や椿山森林公園、登山客に人気の高い双石山など、大自然に溢れる山間地域です。われら地区あつめ隊の事務所は県内で最大の中心市街地にありますが、鏡洲を訪れるたびに山々の雄大さや清流のせせらぎ、鳥たちのさえずりに都会の喧騒を忘れ、身も心も癒されて戻ってきます。

人を惹きつける土地、鏡洲

地区をあつめる活動をしていると、各地区の魅力とその奥深さにやられてしまうことが多いものです。鏡洲も同様で、表面的なことだけでなくもっと知りたいという欲が溢れてきました。それなら地元の人に聞くのが一番早い。さっそく鏡洲振興会の会長 渡邊泰巳さんにアポイントをとりお話を聞きました。実はこのときに聞いたことが、のちの商品開発やツアー企画へと発展するなど、大きな意味を持つことになります。

このとき見聞きしたことをあげれば切りがありません。地域ぐるみで鏡洲小学校とイベントをおこなっていること、小学校にはプラネタリウムや自前の給食センターがあること、明治時代の皇族が植樹した樹齢100年を超える大きな楠の木があること、老舗の焼酎蔵があること、伝統的な登り窯を建造している陶芸家がいることなど枚挙にいとまがありません。1年をかけて鏡洲あつめをかさね、その成果は2019年10月に「鏡洲をたのしもうツアー」として実を結びました。20名の方々が参加し、鏡洲でしか味わえない魅力を体感していただきました。

そのツアーでも多大な協力をいただいた場所の一つが落合酒造場。1909年宮崎市田吉に創業した老舗です。
焼酎を楽しんでもらうのは、そのとき限りのもの、良い焼酎はお客様の心を残すという考えから「一期一会 残心」を蔵の言葉として杜氏や蔵人は誠心誠意の焼酎づくりに努めています。2007年、良質な水を求めて鏡洲へ工場移転をおこないました。

落合酒造場は素材にこだわります。蔵の焼酎で最も種類の多い芋焼酎に使用する芋は、県内の契約農家から仕入れています。芋を収穫したあと、葉やつるを畑にすき込み、緑肥用の植物を育て、それを肥料としています。「緑肥栽培」と呼ぶのですが、この栽培方法をとると水分が少なく固く締まり高品質の芋ができます。

一次仕込みには200年以上前につくられ地中に大部分が埋まった三石和甕(さんごくわがめ)を使用し、二次仕込みにも地中に埋まったタンクを使用しています。どちらも温度管理がしやすく発酵が安定・持続することから、焼酎の味わいをより引き出しています。

土地の名を冠した本格芋焼酎「鏡洲」も緑肥栽培で育った芋である黄金千貫(こがねせんがん)を主原料とし、米麹(黒麹)と宮崎酵母を使用して、この仕込み方法で造られています。芋の香りがふわっと広がり、芋焼酎の旨味を感じられる飲みやすいタイプです。

鏡洲だから生まれたコラボ

加江田渓谷入り口のそばに窯を構える陶芸家がいます。「勘窯」を主宰する山本勘弥氏です。栃木県益子町で修行をおこないその後独立して宮崎で8年間ほど作陶したあと、栃木県茂木町に移り登り窯を構え、陶芸家として活動をしていました。しかし2011年の東日本大震災で登り窯が倒壊、燃料となる薪も取れなくなったことで宮崎に移住してきました。

陶芸活動を止めようと思った山本氏は、震災で受けた支援の恩返しの意味をこめてボランティアで宮崎の福祉施設などを回り出張陶芸教室を実施しました。そのあいだ、周囲からの再起の声や援助を受け2013年に勘窯を再始動。それから特別展の開催や、2018年には登り窯を再建し自由でアート的な作品を作陶しています。

われら地区あつめ隊は酒造場と陶芸家という鏡洲の匠たちがコラボした商品ができないかと考え、それぞれをおつなぎしました。落合酒造場の蔵人が、焼酎のお湯割りをおいしく飲める湯呑みのイメージを勘窯の山本氏に伝え、それを山本氏が形にしました。

鏡洲の材料でつくった釉薬を湯呑みに施し、独創的でアートなものが完成。湯呑みにはいくつもの工夫が施されています。たとえば、湯呑みの内側に入れたラインまでお湯を注いだあと淵まで焼酎を注ぐと、蔵人の考えるおいしいお湯割りの黄金比を再現することができます。また、口当たりが良く、香りを楽しめるようにと唇が触れる部分にもこだわり、湯呑みの厚さや容量を考慮して冷めにくくしています。

匠のつくった湯呑みでおいしい焼酎を。
そうして誕生したのが「鏡洲焼酎セット」。セットの中身は本格芋焼酎「鏡洲」(25度)720ミリリットル一本と湯呑みを二つ。加えて鏡洲の土地柄と二人の匠を紹介するリーフレットを付けています。

こちらのセットは酒好きはもちろんのことギフトとしてもオススメです。
箱を開けると鏡洲の空気があなたを包む。リーフレットをぼんやりと眺め、焼酎を飲めば、より鏡洲の息吹きを感じ取っていただけることでしょう。「鏡洲」の香り強くスッキリとした味わいに舌つづみを打つこと間違いなし。

株式会社落合酒造場

住所 :
宮崎市大字鏡洲字前田1626
TEL :
0985-55-3206
営業時間 :
9:00〜17:00
Webサイト :
http://www.ochiaishuzojyo.jp/