牛乳のプロが挑む新味

高岡文旦ソフトクリーム

宮崎市高岡町でしか栽培されない高岡文旦。「こんなにおいしい高岡文旦だから、多くの人に知ってほしい。加工品をとおして知ってもらえるといい」と熱く語られた生産者の田中英男さんの言葉が忘れられず地区あつめ隊で案を出し合い、「そうだ!」と候補に挙がったのがソフトクリームでした。

現れた心強い協力者

高岡町の名産品である高岡文旦のソフトクリームなのだから、まずは高岡町で売ってほしいよね、と思った地区あつめ隊。それなら2019年度リニューアルオープンをおこなった道の駅高岡「ビタミン館」が良さそう。ということで調査を開始。ビタミン館では高岡町で育った乳牛の生乳を使用したミルクソフトクリームがヒットしていました。

道の駅高岡「ビタミン館」のソフトクリームを企画しているのは、高岡町で乳牛を育てる「石川牧場」の石川さん。実はビタミン館を運営する企業「アグリデザイン高岡」の経営者の一人でもありました。さっそく、石川さんに高岡文旦ソフトクリームの開発についてお話ししたところ「ぜひ一緒にやりましょう。そして商品化できたらビタミン館で売りましょう」と気持ち良く、心強い返事をいただきました。

さらには、石川牧場の生乳を使用することで、ソフトクリームの原料は高岡文旦に加え生乳まで高岡産になり、地区あつめ商品として願ってもない展開に。
ビタミン館で販売されているソフトクリームを製造しているのは、石川牧場の生乳の卸し先でもある白水舎乳業。石川さんが白水舎乳業へつないでいただいたことで、高岡文旦ソフトクリームの商品化と販売化が、ぐっと近づきました。

白水舎乳業といえば、宮崎市内の学校給食に牛乳を提供するなど宮崎市内唯一の乳業メーカーです。宮崎平野で育った乳牛の生乳を約10軒の牧場から仕入れ、清潔な環境で徹底した衛生管理のもと安心安全な牛乳の製造・販売をおこない、宮崎の子どもたちの成長に大きく貢献しています。

牛乳を飲む習慣がなかった100年ほど前、アメリカで酪農を学び帰国後に宮崎市で酪農をはじめた創始者は、未知の飲料だった牛乳を「命の白い水」として少しずつ広めていきました。そうして酪農から乳業へシフトし、2代目のころには戦後学校給食がはじまり白水舎乳業の牛乳が採用されました。今も学校の牛乳として宮崎の子どもたちから親しまれています。

高岡町の優れた素材のコラボ

白水舎乳業では都成謙三社長が三代目として就任すると、工場を含め会社施設を大幅にリニューアル。さらにはソフトクリームの製造をはじめ、自社店舗の「夢みるく」での販売のほか、各地のイベント会場で移動販売もはじめました。現在では企業全体の13パーセントがソフトクリームの売上になっています。

ソフトクリームの製造・販売をはじめたことはほかにも良いことがありました。自分たちがつくったソフトクリームを食べる人たちが「おいしい」と笑顔になる。牛乳ではそんな表情は得られない。それが嬉しくて、スタッフの大きな励みになっています。

「おいしいソフトクリームをつくることには自信があります。ソフトクリームはおいしくないといけない」と開発担当者の三浦さんはいいます。しかし高岡文旦ソフトクリームには苦労しました。それぞれの素材を活かしたいが、バランスが大事で、道の駅のお客様に合うものはどんな配合なのか、配合によっては牛乳と高岡文旦の酸で固まってしまうなど簡単ではありませんでした。そして日向夏やマンゴーソフトクリームなど同じ果樹を使用した商品を開発したときのノウハウをもとに、ようやく完成しました。

こうしてできあがった高岡文旦ソフトクリーム。
宮崎市高岡町でしか栽培されない高岡文旦の果汁と果皮をふんだんに使用しました。ミルクは同じ高岡町の石川牧場の生乳を使用。高岡町の地区の優れた素材がコラボしてできたミルクベースのソフトクリームです。高岡文旦のほど良い苦みとおいしさ、生乳のおいしさが味わえる高岡文旦ソフトクリームは道の駅高岡「ビタミン館」での販売を予定していますのでご期待ください。
高岡文旦生産者が望んでいるように、高岡文旦の名前が多くの人に知れ渡ることをわれら地区あつめ隊は心から願っています。

有限会社白水舎乳業

住所 :
宮崎市宮崎駅東3-2-15
TEL :
0985-29-2988(FAX:0985-22-8195)
営業時間 :
9:00〜17:00
ソフトクリーム店舗「夢みるく」定休日 毎週水曜
Webサイト :
http://hakusuisha.jp/