アイスで食を変えていく

高岡文旦アイスクリーム

クラフトビール「Bung Tang Gig」を開発して以来、高岡文旦の可能性は広がるばかり。これを原料にアイスをつくれないか。そんな思いがスタッフの頭をよぎりました。この願いを叶えてくれる方々はいないかー。たまたまジャイアンツのキャンプへ行ってみると宮崎素材のアイスを販売しているイベントカーがいるではありませんか。その名もC&G Miyazaki合同会社。私たちが声をかけてみるのに時間はいりませんでした。

「本物」をつくり届けたい

C&G Miyazaki合同会社は無香料・合成着色料不使用、九州産の牛乳と原料を使用するという素材にこだわる会社。アイス開発の件をお話してみると「ぜひ、うちの職人に会ってほしい」と。CEOである山口理治(みちはる)さんにうながされうかがったのは宮崎県都城市にある工房。小さな工房にはアイスやソフトクリームを製造するための設備が所狭しと並んでいます。その中で背を合わせながら作業を進める職人たち。ちょうど商品を製造しているところでした。

「工房はハンドメイドなんだよ。内装も機械のメンテナンスも、すべて自分でやっているんだ」
腕を組みつつそう語るのは工房のまとめ役、藤原傳枝(つたえ)さん。この場所を拠点にこれまで140以上のアイテムを開発し、書いたレシピは1000を超すそうです。
藤原さんはもともと乳業メーカーの第一線の技術者として働いていました。食に対して強い関心を持っていた藤原さんは30代半ばで退社し、その後10年ほど全国を周り食べ歩きをしました。旅をするなかで感じたのが「いいもの」「本物」は原価が高く、売れないし売られない。そして人に届かない。
それなら自分が本物をつくり人々に届けよう。そうして工房「(有)シーアンドジ」を立ち上げました。

その藤原さんに共感し、仕事を支えようと奮闘しているのが山口さん。
二人は11年来の付き合い。かつて農業をしていたときに知り合い、山口さんが藤原さんの作物を流通へ乗せるお手伝いをしたことが現在の会社になるきっかけでした。野菜よりもアイスの方が人気が出たため方向転換をはかり、現在の形態へと移行します。

「藤原さんの考えは大体分かるんですよ。何か仕事のお話をもらったときは藤原さんと一緒に行動します。藤原さんに土地や環境を感じてもらいたいので」と山口さん。
藤原さんがつくり、山口さんが届ける。二人の活動は着々と実を結び、現在はシンガポールやベトナムといった海外への販路展開もされています。

流行を追わないアイスクリーム

「今は食が乱れているんじゃないか。食べる人のことを考えて素材を生かしたものをつくりたい。食の世界を変えていきたいよね」。
藤原さんは素材と向き合い、一次加工から商品づくりを考えています。流行は追わず「素材とは何か」を問い続ける姿勢。

その考え方からつくり出される「本物」のアイスクリーム。

山口さん、藤原さんが自信たっぷりと「ぜひ食べてみてください」とこれまでつくったアイスを机へ置いていきます。うながされるままスプーンでアイスを口に入れる私たち。

「おいしい! え、これがアイス!?」

と思わず口にしてしまう味。私たちの驚き具合を見てニコニコ顔の二人。
「まず食べてもらうんですよ。そうしたらお客様はみんな驚くんです、こんなにおいしいアイスははじめてだって。いやいや、これが本物のアイスなんですよと」

アイス事業をはじめたころ、イベントには藤原さんのアイスを求める「追っかけ」がいたといいます。

これなら、高岡文旦を使ったアイスはどんなおいしさになるんだろう。期待が膨らみます。
「素材をちゃんと知ればその良さを引き出せるんだ。楽しみにしていて」と藤原さん。説得力が違います。

そして出来上がった高岡文旦のアイスクリーム。
今回つくっていただいたのはソルベタイプ。サクッとした食感と口に広がる香り、なんといっても味がたまらない。食べてみると誰しもが「口にしたことのない」味といえます。表現の仕方が見つからないほどに。

地区あつめスタッフでおこなった試食会では驚きの声があがりました。その感想を藤原さんへ伝えると「そうでしょう! もっとおいしくできるからいろいろ意見言ってね」と。

本物の味を追求し、食のあり方そのものを変えていきたい。そんな思いを抱えるお二人がお届けする高岡文旦のアイスクリーム。口に入れた瞬間、あなたはどんな感想を口にするのでしょうか。

C&G Miyazaki合同会社

住所 :
宮崎市大坪東3-7-8
TEL :
0985-53-7688(FAX:0985-55-0959)
Webサイト :
https://c-g-miyazaki.com/ja/