ひと手間加えたストレートな味

BASIL&SALT

宮崎市の北西にある北地区。宮崎市と国富町の境に位置するこの地区は、畑と民家と社屋がいいバランスで並んでいて牧歌的な印象を受けます。地域の結びつきも強く、夏祭りや定期的な朝市、奇祭「ハレハレ」などが開催され地区内外の人々を楽しませています。そんなこの地には、地域に密着した食品加工会社「宮崎食研有限会社」があります。

地域に密着した食品加工会社

宮崎食研有限会社は自社製品の製造や食品加工の受注業務を中心におこなっています。また、生産者から売り物として販売することができない作物の加工相談を受け、アドバイスをするなど今では駆け込み寺のような存在にもなっています。

もともとは街の電器屋さん。副業の部品検査工場で培われた技術を食品に生かすことを目的に1996年に食品製造業として設立されました。現在、代表取締役を務める田原敬介さんは二代目。

入社する以前は高校の教員をしていた田原さん。進路指導をしているうちに宮崎に仕事がなく県外へ出ていく学生が数多くいる現状に課題を感じました。地元に雇用を生み出す、そう決意し10年間の教員生活に終止符を打ちました。2001年に会社へ入り、2005年には代表取締役に就任。「“みやざき”にひと手間加えて皆様へ!」を合言葉に、会社の加工技術を生かして宮崎産の素材を使った商品開発に乗り出します。

その過程で立ち上がった自社ブランド「てまごこち」。
「今の世の中、合理化が進んで手間は省くものになっている。ほんとうに手間を省いていいのだろうか」そんな思いから、生産者が丹精込めて栽培したものにひと手間加えて商品化するというコンセプトを打ち立てました。そして、「手間をかけたごちそうで心地よくなってもらいたい」という思いと言葉をもじって「てまごこち」というブランド名を付けました。

「てまごこち」ブランドからはカレーやドレッシング、お茶やだしなど宮崎産の素材を使った商品がいくつも誕生しています。てまごこち商品が県内外へ浸透していくにつれ、地元の生産者や企業からの商品開発の依頼が増えるなど、事業を通じた地域づくりが着実におこなわれています。

ひと手間加えて手軽に「おいしい」

宮崎食研の敷地内には畑があり、社員であれば栽培物の持ち帰りは自由。自ら畑を耕すこともある田原さんは、農業への関心も持たれています。農業は生産者の高齢化に伴い重量のある作物が好まれません。生産の際に負担の少ないものはないか考える時期がありました。

時を同じくして、田原さんは自社商品を製造するにあたって、イタリア料理、和食、中華、フランス料理などいろんなシェフとお話をする機会がありました。その際にイタリア料理のシェフがバジルをよく使用していることに気付きます。バジルは夏場しか収穫できない季節もの。ちょうどそのころ、宮崎の夏場に収穫できる作物はないかと探してもいました。加工して保存できれば有効活用ができます。

そこからバジルなら重量的な負担も少なく、また女性ウケも良いことから若い人が農業に目を向けるきっかけになるのではないかと思い立ちます。
そこで宮崎県高原町の知り合いの農家に「バジルを育ててみませんか?」とお話を持っていったところ二つ返事で承諾。バジルの生産がはじまりました。

そしてその宮崎産のスイートバジルをベースにしたバジルペーストができました。
バジルとオリーブの香りが絶妙に混ざり食欲をそそります。塩味の効いたストレートな味わい。使われているのはバジル、オリーブオイル、塩というシンプルさ。なぜ原材料がこれほどシンプルなのかといいますと、料理をする人があとから自由に食材を足して仕上げることができるように、という配慮なのです。

バジルソースとなるとパスタソースにそのまま使用するイメージが強いかもしれません。しかし、そのままでもしっかりとした味付けになるため、料理の下味としての用途が広がる商品です。パスタやお肉料理や魚料理のほか、バケットにそのまま付けて食べることもできますし、ビネガーなどと合わせればドレッシングとしても利用できます。

地区あつめでは宮崎食研様と一緒にこのバジルペースト商品のリブランディングをおこないました。
中身はそのままに商品名を「BASIL&SALT」に改め、パッケージには味の力強さを反映した濃い色彩シールを採用しています。

BASIL&SALTを使うときはひと手間加えることを惜しまずに。そうすると料理の時間も食事の時間も心地よいものになること間違いないでしょう。

宮崎食研有限会社

住所 :
宮崎市大字糸原4727
TEL :
0985-41-0801(FAX:0985-41-3625)
営業時間 :
9:00〜17:00
土・日・祝定休
Webサイト :
http://www.shokken.net/