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日々の地区あつめ

われら地区あつめ隊の、めくるめく採集記

2020/03/28

終わる地区あつめ、終わらない地区あつめ

どうもみなさんこんにちは、おはようございます、こんばんは。
地区あつめスタッフのはんだです。お元気でしょうか。

ここでみなさんにお知らせを。ほかのスタッフの記事でもお伝えしていますが地区あつめ改め事業主体である宮崎市『夢。創造』協議会は2020年3月31日をもって事業を終了・解散します。

そして、地区あつめのサイトで発信するブログもこの記事が最後となります。
名残惜しいものがありますが、はじまりがあればいつか終わりがくるもの。渾身のブログを書きたいと思います。長文要注意!!!

宮崎市『夢。創造』協議会の活動は2017年の7月1日にはじまりました。宮崎市の雇用創出と拡大を大元のミッションとしてはじまったこの事業。僕がいる部署であるQ design lab.は、地域資源の発掘と価値の磨き上げ、地域資源を活用した商品開発・イベント・ツアーをこれまでおこなってきました。

ワタクシはんだ、実は地区あつめメンバーの中では最古参なんです。事業がまだ何も形になっていないころからいました。スタートしたときこそ3年後なんてもっと先の話だと思っていましたが、ほんとあっという間でした(当時28歳でしたが、今は31歳になりました)。当初はほんとに何をすればいいのか分からず手探り状態。とりあえずは自分たちが宮崎市のことを知らないとはじまらないと、市内各所を訪れてリサーチすることからはじまりました。自分たちが日ごろから気になっている場所を訪れ、人に会い、いろんな情報をあつめる。アポをとって会いに行ったこともあれば、アポなし突撃で行ったことも。案外、すんなりと受け入れてもらえました。そして、いろんなことを教えてもらい、人も紹介してもらい…という連鎖。そんな連鎖のおかげで徐々に宮崎市の全体像・生態系の輪郭が表れてくるんですよね。

そうして気づくんですよ。あれ、今まで自分は宮崎のこと知っていると思っていたけれど、それは知ったかぶり以外のなにものでもなかったって。東に行けば海があり、西に行けば山がある。そのあいだっこには平野が広がっていて、真ん中を突っ切るようにして大河が流れている。地形や環境もそうですけれど、場所によって人々の暮らしの姿って変わるもので。同じようでいて同じでない。さまざまな場所を訪れるたびにそんな光景に出くわすのでした。いったん宮崎を「宮崎」という一括りの見方で眺めることをやめる。そうすると、地区ごとに人も生活も文化も歴史も習俗も異なるということに気づきした。それら各地区で生まれるものがあり、そうした地区があつまってできている宮崎って実は多様性に溢れている。

あらゆる地区のものをあつめて、つなぎ合わせていくと新たにおもしろいものが誕生するのではないか。それは今まであったようでなかったような、僕らの心をワクワクさせるようなもの。そんなことができたら素敵じゃないか。

ということで僕らは「地区あつめ」という揺るがないコンセプトを築き上げたのでした。
そこからやっと本格始動した僕らの活動。コンセプトを軸に商品開発やイベントを数多くおこない、地区の情報をばんばん発信してきましたよ。すべてが順風満帆にいったわけではなく紆余曲折を経ること多数。みんな体力も神経もすり減らしながらも、形にしてきました。

時には業務をただ遂行しているに過ぎないことだってありました。けれど、だんだんと関わる人々が増えるにつれて、その人々の思いに触れるにつれて、そして地区あつめの活動が広がっていくにつれて仕事の仕方が変わってきたなと思います。やっぱり、一生懸命頑張っている人を応援したいじゃないですか。寄り添っていたいじゃないですか。それは単純な温情とか、お情けみたいなものじゃない。そこを大事にしなきゃ、伝えていかなきゃならない物や価値観があるから、僕らはそれに共感して一緒にやっていきたいと思うから、対等な関係性で伴走しながらやっていく。僕個人の話でいえば、目の前の人に対して誠実に仕事がしたいと思うようになっていました。この3年間で一番学んだことじゃないかなあ(大丈夫かそれ笑!?)。

そのように自身の心境の変化、地区あつめメンバーのそれぞれの思い、関わる人々の思いをクロスさせてお仕事を進めてきた結果、新規開発・リパッケージ商品は19品目(シリーズものを含めるともっと)に達し、数多くのイベントおよびツアーをおこなってきました。振り返って思いますが、何もないところからよくやってきたなって思います。そのうち、自分はどのくらい貢献できたのかなんて考えたりしますが。ほんと、僕はメンバー含めいろんな人たちに助けてもらいました。そして多くの出会いからいろんなことを学んだ。

やっぱり忘れられないことといえば、自分が制作に関わったものを事業者さんや受け取る人が見て、喜んでくれたり驚いてくれたこと。僕は地区あつめ冊子や地区あつめカタログなどの編集と執筆を担当しました。僕、前職なんてまったくの畑違いのことをしていたのでもちろん編集や執筆なんて素人でした。なので出来上がったものを地区あつめメンバー以外の人々に見てもらうって、最初は相当緊張するものなんですよ。けれど、お渡しするみなさんは口を揃えて「おもしろい」「嬉しい」「もっとないの!?」という肯定的な言葉を贈ってくださいました。その言葉をいただいて俄然頑張ろうって思えましたし、よりいいものつくりたいと燃えるきっかけになりました。そして、またいろんな人に届けたいという欲が湧いてくる。誰かの力になれていることを強く感じて自信がつきました。

そうやって邁進してきた地区あつめと僕。それも間もなく幕を閉じようとしています。

誰かの力になれたことを嬉しく思います。そして、終わるということを受けて関わってきたどの人からも名残惜しむ声をいただきました。そうやって残念がってくれることがほんとに嬉しかった。だって、それだけの存在意義を人々は感じてくれたのだから。僕らがこの地区あつめという活動をやってきた意味はあった。そして、地区あつめは静かに、でも確かに、僕らを通して人々に感染して根づいてきているのを感じます。

関わってくれたみなさん、ほんとうにありがとうございました。
これまで出会ってきたあらゆる人々の顔が浮かびます。

地区あつめは終わってしまいますが、地区あつめメンバーに染みついてしまったこのコンセプトや動き方はなかなか消えはしないでしょう。なので、地区あつめとして培い養った能力がこれからまた各々のフィールドで発揮されることでしょう。終わるけれど、終わらない地区あつめ。

いろんな地区があって、いろんな人がいる。
「いろんな」だらけで知らないことがいっぱいある。
そんないろんなことを地区の人たちと一緒に探してみたい。
そしてつなげていきたい。
そうなると、地区がもっとおもしろくなる。

“地区が見えると 人が見える”

さようなら、またどこかで会いましょう。
そしてみんな、地区あつめしましょう。地区っておもしろいよ。

この記事を書いた人

はんだ

東京人と福島人から生まれた宮崎人。地区あつめでは編集やライティングを主に担当。映画・音楽・本が好き。趣味はランニングとまちを徘徊すること。みんな、車なんて乗り捨ててまちを歩こうぜ。2020年はフルマラソン3時間50分で走り切りたい。

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