Days
日々の地区あつめ

われら地区あつめ隊の、めくるめく採集記

2019/11/15

みやざきハーブ牛三銃士

地区あつめスタッフのはんだです。
私細身なものでして、あんまりお肉食べなさそうと思われることが多いのですが俗にいう「痩せの大食い」でして、焼肉やバーベキューをするとひたすらお肉、とくに牛肉を食べています。
おいしい牛肉が食べたい今日このごろ。ああ、11月ですから月末29日になれば「1129(いいにく)」の日がやってきますね。

さてさて、食の王国であるこの宮崎にはおいしい牛肉がたくさんあります。その中からこのブログで紹介するのは「みやざきハーブ牛」。

みやざきハーブ牛は、宮崎県乳用牛肥育事業農業協同組合(略称:乳肥農協)が立ち上げた地域ブランド牛のことで、4種の天然ハーブ(オレガノ・シナモン・ジンジャー・ガーリック)を混ぜ、さらにビタミンEを強化した独自飼料を与えられた食肉牛を指します。ハーブには免疫機能を高め、体内環境を整えたり、ストレス低減の効果があります。そのため、みやざきハーブ牛は赤肉の旨味が保たれ、口どけが軽やかなあっさりでジューシーな味わいが特徴です。風味・品質ともに県内外から高い評価を受けています。

そして、みやざきハーブ牛には現在2つの品種があります。
黒毛和牛の父と母から生まれた「みやざきハーブ和牛」、黒毛和牛の父とホルスタイン(乳用牛)の母から生まれた「みやざきハーブ牛<交雑種>」。また、「みやざきハーブ和牛」の中でも、選び抜かれた4等級以上の牛肉が「宮崎ハーブPremium」と名付けられ、乳肥農協の販売指定店でのみ取り扱われています。

さてさて、10月の初旬、私たちは宮崎市高岡町の奥地へ向かっていました。目的は前述のみやざきハーブ牛の生産者と乳肥農協の方に会い、お話を聞くためです。この取材には8月24日開催の「イチあつめ」でご協力いただいた精肉店「オカザキ食品」の朝比奈慶一社長も一緒。朝比奈社長も牧場を実際に目にすることができるとあって、なんだか嬉しそう。もちろん、精肉のプロであるオカザキ食品でもみやざきハーブ牛は扱われています。とくにみやざきハーブ牛のローストビーフは絶品ですよ。

今回は宮崎市と小林市との境界線沿い、高岡町浦之名にある黒岩牧場を訪ねました。牧場主である黒岩優さんと乳肥農協より加藤孝司さんがお出迎え。乳肥農協の沿革やみやざきハーブ牛の成り立ち、現在に至るまで詳細に教えていただきました。
(みやざきハーブ牛と乳肥農協の詳細はこちらのページをご覧ください)

この場に肉用牛にかかわる3人のプロがそろいました。
良質な肉用牛を育て上げる黒岩さん。

みやざきハーブ牛をバックアップする加藤さん。

精肉店として良質なお肉を販売する朝比奈さん。

育てる人・支援する人・売る人。それぞれの現場でみやざきハーブ牛に関わる3人。こうやってそろうとなんだかカッコいいです。

一行は黒岩さんに率いられ牧場へ。牧場は外部の人間が滅多に入れるわけではないので貴重な体験をさせていただきました。ましてや、宮崎では2010年の口蹄疫で畜産業に甚大な被害が出ています。みやざきハーブ牛を育てる肥育農家も例外ではなく、地区によっては全頭殺処分になった農家もありました。当時は加藤さんも消毒作業に携わっていたそうです。また、黒岩さんは「二度とあんな思いはしたくない」とおっしゃっていました。

そのため衛生管理には細心の注意を払っています。今回私たちはブーツカバーを履いて消毒してから敷地内へ入らせていただきました。

牛舎が近づくにつれ黒々とした大きな影が見えてきました。ついにみやざきハーブ牛とご対面。その大きさたるや! 出荷の近づいた牛になると迫力があります。私、身長が182センチあるのですが、対面している牛たちは私くらいの背の高さに加えて体長(奥行き)があります。私たちが目にした牛は交雑種であるため威厳のある大きさ。

私たちが牛舎に着いたとき、牛たちはお昼寝の時間。私たちが近づくといっせいにバッと目を覚まして「お前はだれだ?」みたいな目で凝視されました。そして匂いをクンクン嗅がれ、何者かを認識している模様。

実はこのお昼寝、とても大切な時間なんです。良質な肉用牛を育てるには牛たちにストレスを与えないのが一番。「ここは牛たちの領域だから、餌や掃除のとき以外は行かないようにしているんです。寝る子は起こすなってね」と語る黒岩さん。

黒岩牧場ではおよそ2年間牛を育てるそうです。生後2ヶ月位で黒岩牧場へやってきて、25ヶ月目で出荷。牧場へやってくる牛はまだまだ乳飲み子。そんな子牛にミルクを与えるのは黒岩さんの奥さんの役目。黒岩さんと奥さんとでは牛たちの甘え方や鳴き方が違うのだそう。

14ヶ月目に入ると、いよいよ4種のハーブ入り飼料を与えていきます。
ちなみに生まれてから出荷されるまでになんと5トンもの餌を食べるのだとか。迫力のある大きさになるのもうなずけます。

たくさん見て聞いて、お肉を食べたわけではありませんがお腹いっぱいになりました。

育てる人・支援する人・売る人が揃う場で取材ができて光栄でした。
この日揃った御三方、勝手に「みやざきハーブ牛三銃士」と呼ばせていただきます!

みやざきハーブ牛は宮崎県内のスーパーでお買い求めいただけます(こちらをご覧ください)。
また、宮崎市中央卸売市場内のオカザキ食品にも足を運んでみてくださいね。良質なお肉やユニークなポップ(!?)があなたを待っていますよ。

この記事を書いた人

はんだ

東京人と福島人から生まれた宮崎人。地区あつめでは編集やライティングを主に担当。映画・音楽・本が好きですが、まだまだにわか。趣味はランニングとまちを徘徊すること。みんな、車なんて乗り捨ててまちを歩こうぜ。2019年はフルマラソンでサブフォーやるぞ。

記事一覧