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日々の地区あつめ

われら地区あつめ隊の、めくるめく採集記

2019/10/29

鏡洲で会いましょう。地元密着ツアー

私たち地区あつめ(Q design lab.)は宮崎市内の地域資源をあつめては商品開発やイベントをとおして「宮崎ってこんなおもしろい物事があるよ!」という魅力を発信しています。

2019年5月14日に開催した「みやざきの麦を知ってもらうツアー」ではパン屋さんにお菓子屋さん、バイヤーさんをはじめ多くの方に参加していただきました。

そして……

10月24日に第二弾となる「鏡洲をたのしもうツアー」を開催しました。
地区あつめの活動をとおして知った宮崎市鏡洲(かがみず)地区の自然の豊かさ。とくに水が綺麗で、それが理由でこの地に住まいや働く場を移す人々も現れたりと。そして、その生活から生まれてきたものたちがある。そうした魅力を知っていただきたくツアーを企画。20名の方々にご参加いただきました。

当日の行程はJR宮崎駅、宮崎市役所河川敷駐車場でお客様をピックアップしたあと
①鏡洲自治公民館にて鏡洲に超詳しい渡邊やすみさんと合流。
②天然水の水汲み場のある姥ヶ嶽(うばがだけ)神社へ。
③希少な「登り窯」のある窯元、勘窯見学。
④鏡洲小学校にて昼食と校内見学。
⑤落合酒造場にて工場見学と焼酎の試飲。
の順で進んでいきました。

いざはじまった……までは良かったのですが、静かで曇天だった天気(しかも回復すると聞いていた)が鏡洲自治公民館へ到着するころには土砂降りに。ツアースタッフに緊張が走ります。参加者のトイレ休憩を終え、最初の要所、姥ヶ嶽神社へ向かいました。

不安いっぱいでしたがここで鏡洲振興会会長の渡邊やすみさんが大活躍。神社へ着くまでの道中、鏡洲にまつわる昔話をおもしろおかしく紹介。これで一気に空気が和みました。

姥ヶ嶽神社に到着。正確にいうと私たちが来たのは神社の入り口。社殿はここから山道を登っていかなければなりません。これが結構いい運動になるんですよ。

神社入り口のわきには天然水の水汲み場があります。ここは地元の方たちには知られた場所。今回ツアーに参加していただいたcountry cake(カントリーケーキ)の勝元さんもここで水を汲むことがあるのだとか。渡邊さんの解説を聞きながら、みんな天然水を味わったり、容器持参の方は水を組んだり。「雨でかえって幻想的ですね」の一言を聞いたときには心が救われました。

次の目的地は勘窯。加江田渓谷の入り口にある丸野駐車場にバスを停めて、みんなで歩いて向かいます。その間にも渡邊さんの鏡洲解説はつづいていました。地元の人だからこそ知っていることにみんな耳を傾けていました。

勘窯は陶芸家の山本勘弥氏の窯元で、ここには薪をくべて火を焚く伝統的な「登り窯」があります。
現代では灯油窯や電気窯が普及しており、それらは大量に同じ規格・サイズのものをつくるのに適しています。対して登り窯は扱いが難しい反面、焼き物に色味や歪みといった個性が表れます。

登り窯でつくる陶器に魅了された山本さんは、かつて栃木県茂木町で登り窯による作陶をおこなっていましたが東日本大震災によって窯が崩落。作陶をつづけることが困難になり、御両親のいる宮崎に移住してきました。その後「登り窯再建プロジェクト」を立ち上げ、2018年、この鏡洲で念願の登り窯が完成。同年10月には初窯出しをおこないました(その模様はブログでもお伝えしています)。

みなさん、山本さんの説明にじっと耳を傾けていました。質問も途切れることがありません。

またここでは登り窯の向かいにある「根々」にてしばしコーヒーブレイク。ちなみにお湯は先ほど汲んだ天然水を使いました。木の温もりが感じられるログハウスにコーヒーのいい香りが広がります。ここには山本さんの作品も展示され、みなさん興味深かそうに眺めていました。

さてさてお次は鏡洲小学校へ。学校に着いたころ、私たちを歓迎するかのように晴れ間が見えてきました。そして、校内へ入るや文字どおり熱烈な歓迎を受けました。
私たちを迎えていたのは矢野校長先生をはじめ鏡洲小学校の1、2年生のみなさん、そして給食!
給食なんて何年ぶりでしょうか。しかもこの日のメニューはみんな大好きカレーライス。1、2年生のみなさんと一緒にランチを過ごしました。

給食をいただいたあとは矢野校長先生に校内を案内していただきました。比較的新しい校舎には、児童が快適に過ごせるよう工夫されたところがたくさん。なんといっても特筆すべきは、鏡洲小学校にはプラネタリウムがあること! 実際に設置していただいて満点の星空を眺めてきました(写真がないのが残念!)。こんな学校羨ましすぎる!

鏡洲小学校のみなさんにも別れを告げ、最後に向かったのは株式会社落合酒造場。
1909年に宮崎市田吉にて創業の100年以上の歴史を誇る蔵元です。2007年にこの鏡洲地区へ移転し、2013年に法人化。代表取締役社長に四代目杜氏である落合亮平さんが就任しました。その酒造りは原料からこだわりすべて国内産を使っています。とくに芋焼酎の原料となる各種芋は、契約農家が「緑肥栽培」で育てたものを使っています。

到着するなり亮平さんに率いられ工場見学がはじまりました。ふだんなら見ることのできない光景に参加されたみなさん興味津々。この日一番テンションが高かったのではないかと思います。亮平さんの解説にも力が入ります。

「二次もろみ」の部屋に入ると、ちょうど仕込み中のタンクがありました。写真では伝わりにくいのですがポコッ! ポコッ! っと大きな気泡が立っていました。その迫力のすごいこと。そして、甘いいい香りが漂います。

その後、蒸留→貯蔵熟成→びん詰め・出荷の部屋を経て、みなさんお待ちかねの焼酎試飲のはじまりはじまり! 鏡洲の名を冠した焼酎「鏡洲」だけでなく落合酒造場の誇る焼酎シリーズをじっくり味わっていました。亮平さんほか酒造場の方々とも会話が弾みます。出発の時間になると名残惜しそうな参加者も。

そしてバスに揺られ帰路に就くのでした。
参加されたみなさん、ご満足いただけたでしょうか。別れぎわのみなさんの笑顔が忘れられません。
今回のツアーでは巡ることのできなかった魅力的な場所はまだまだあります。また、晴天の鏡洲の景色は、雨天の幻想さとはまた違い、訪れる人を魅了させること間違いなし。このツアーを機に参加されたみなさんが鏡洲の魅力をまた別の人々へ伝えていってもらえると嬉しいなと思います。

ツアーに参加されたみなさん、悪天候のなかほんとうにありがとうございました。
また、今回のツアーを実施するにあたり鏡洲振興会会長の渡邊様、勘窯様、鏡洲小学校様、落合酒造場様には多大なご協力をいただきました。お忙しいなか対応していただきましてありがとうございました。

地区あつめ(Q design lab.)はこれからも地区の魅力をお届けしていきます!

この記事を書いた人

はんだ

東京人と福島人から生まれた宮崎人。地区あつめでは編集やライティングを主に担当。映画・音楽・本が好きですが、まだまだにわか。趣味はランニングとまちを徘徊すること。みんな、車なんて乗り捨ててまちを歩こうぜ。2019年はフルマラソンでサブフォーやるぞ。

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