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日々の地区あつめ

われら地区あつめ隊の、めくるめく採集記

2019/08/29

「酒屋がつくる酒まんじゅう」新店舗オープン

酒も菓子もこよなく愛するぼくには朗報でした。
宮崎市清武町の河野俊郎酒店と河野文菓堂のこと。
2019年8月30日(金)、この老舗酒屋と人気菓子店が一つの店舗に生まれ変わります。
その相乗効果が生まれるに違いありません。

昭和4年創業の河野俊郎酒店。蔵元の酒造りに対する思いを地域の人に伝え、ともに育っていくことを目指している老舗酒屋です。
その酒屋が河野文菓堂をオープンさせたのが数年前。以前より思い描いていた、酒粕でつくった酒まんじゅうの製造・販売を実現しました。

「最初からうまくいったわけではありません」と店長の河野せい子さんはいいます。「売り切るのが大変でした。スタッフを一つにまとめることにも苦労しました。でも私がブレてはいけない、それをうまく表現できることが大事だと思ってこれまでやってきました」と当時を思い出したのか、涙を浮かべます。

今では、家族と同じだと信頼するスタッフたちとともに、チーズまんじゅうや和風クレープ、だんごなど、徐々に増やしてきた商品を毎朝一つ一つ丁寧に店舗内で手づくりしています。なかでも、昭和30年代まで地元で愛されていた「追分まんじゅう」や清武名産パパイアのピューレに白あんを練りこんだ焼き菓子「かのう」など地元清武を発信しています。

酒店の運営に関わっていた河野さんは、ご夫婦で運転を代わりながら全国各地の酒蔵を訪ねて蔵人に会ってきました。蔵のひんやりした空気、その地の山や川の景色、温厚で情熱的な蔵人の人柄を直接感じます。その蔵人たちの顔を頭に浮かべながら、酒を販売してきました。

主力商品「酒屋がつくる酒まんじゅう」は、全国の銘酒およびその酒粕を月替りで使用していて、日本酒の芳醇な香りがフワ~と広がり、何個でも食べられるおいしさです。

毎朝7時から仕込みを開始し、約2時間、その日の気温や湿度で変わるため、毎日毎日ふくらみ方を目で確かめてから蒸し器に入れて蒸します。その月に使用する銘酒の酒蔵には、できた酒まんじゅうを送っていて「自分たちの酒がまんじゅうになった」と喜ばれています。

「酒まんじゅうが売れないときは酒蔵さんの顔が目に浮かびます。素晴らしい酒をつくってもらっているのに申し訳ないです。酒蔵の支援があってこその運営だと感じています」

迷ったときは原点に戻り、酒屋であることを生かしたいと河野さんがいうように、酒まんじゅうのほかにもしっとり&やさしい香りが口中に広がる酒かすまどれーぬや甘酒でつくったソフトクリームなど、酒を使用した商品が人気です。

とくに甘酒ソフトクリームは、酒蔵がつくった甘酒を練り込んだ逸品で、甘酒のやさしい香りが良く、濃厚で甘いミルクを使用した爽やかでおいしいスイーツです。アルコールはとばしているため、妊婦さんや子どもたちにも喜ばれています。

後継修行中の長男が酒店を継いで独り立ちしてくれることが今の夢です、と河野さんは母の顔ものぞかせます。酒店を運営する夫と高齢だけど元気な母、息子さんたちなど家族がうまく噛み合って、その会話がお客様に伝わり、安心感につながっているのではないかと思いますと、家族の力に誇りを持っています。

新店舗は「風が薫る 音が流れる 人が笑う 轍ができる」をテーマに、いよいよ2019年8月30日(金)にオープンします。
場所は、清武町加納のハンズマンとモスバーガーのあいだです。
「酒店は良い香りがするね、と言われます。そこに菓子の香りも加わります。1階には酒店と菓子店、軒下では野菜の販売やマルシェをしてもらったり、ピアノやシステムキッチンを設置している2階のフリースペースでは、ライブやイベントに使用してもらったりと、活用してもらえたら嬉しいです」。

ガーデニングが趣味だという河野さん、実はグリーンアドバイザーの資格も持っているそうで、手書きの巨大カレンダーとともに、新店舗のガーデニングも見どころの一つとなりそうです。

月替わりの酒まんじゅう、毎月の味比べに挑戦してみます。

◆河野文菓堂
月~日 10:00-17:00
定休日 火曜
TEL:0985-84-2001

◆有限会社河野俊郎酒店
月~金 10:00-20:00
土日祝 10:00-18:00
定休日 火曜
TEL:0985-84-0021
http://www.kawanosaketen.com/

この記事を書いた人

えいさん

3年前に旅行したときに出した自分宛のハガキが先日、自宅に届いていました。郵便屋さんに見られるかと思うと、ちょっと照れますね。★★★ 地区あつめ隊のあつめる係。 イチロー選手の引退により、ぽっかり空いた心の穴を埋めるべく、夜は焼酎で酔いがまわり、昼は宮崎市内の地区をまわり、情報をあつめています。オレンジのワーゲンバスが市内を走っていたら、左ハンドルをにぎっているのは、きっとぼくなのでお気軽に手をふってください。

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