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日々の地区あつめ

われら地区あつめ隊の、めくるめく採集記

2019/07/26

キリノミタケに魅了される

こんにちは!
今回は「きのこ」について書いてみたいと思います。
先日、宮崎県総合博物館(通称:みやはく)へお邪魔しまして、あれこれ郷土について情報収集をしていました。
そんななか、「きのこに詳しい職員がいるんですよ」と民俗担当の方に情報をいただきました。
その方とは植物担当の黒木秀一さん。
きのこのことについてたくさんお話をうかがいました。

ところで、黒木さんは、きのこ好きなんですか?
「いいえ、食べるにはそんなに好きではありません。『ナバ』(椎茸やきのこ全般のことを指す西日本で使われる方言)という言葉すら知りませんでした」

今ではきのこに詳しい黒木さん。
そのいきさつについては、こちらの本『宮崎のきのこ』(鉱脈社:税抜2,000円)の「はじめに」で紹介されております。こちらの本、夏休みの自由研究にいいですよ〜〜。

博物館リュー二アルのための展示コーナーをつくるというときに、着任してすぐ担当になりました。
どういう、きのこがあるのか? 情報もなく県内における菌類の分布調査をおこなうことからはじまったといいます。
その活動のさなか、黒木さんは「キリノミタケ」というまぼろしのきのこと出会い魅了されました。日本とアメリカのテキサス州にしか分布していない種だそうで、黒木さんは自費でテキサス州までキリノミタケを調査しに行かれたとも!

黒木さん、魅了された理由は何なんですか〜?
「きのこの中でも特異的で形も変わっていて不気味なところでしょうか。アメリカでは『悪魔の葉巻』とも呼ばれています。50年以上、生き続けるという寿命の長さ。胞子の大きさ。胞子の吹き上げ方…生きた化石を思わせるような生体…」
ははあ……個性の強い、すごいきのこなんですね!

今までに胞子を吸い込みすぎて「喉もとあたりから、きのこが出てくるかも知れません」とおっしゃいました。
え〜っ!! びっくりしました。
寄生ありえないこともないんじゃないですか? うふふ。
冗談ですよ……と黒木さん(笑)

ほかにも、きのこにまつわるお話を聞きました。
きのこといえば山を連想しがちですが、昔の人がよく食べていたきのことは、海岸部のクロマツ林が広がるショウロ(松露)を食べていたそうなんです。
当時の人々は、クロマツの落ち葉を日々の燃料にしていたようで、きれいになった砂地にショウロが地面から出るのを夜があける前から採りに行くというライフスタイルでした。電気も食材も少ない時代の光景が目に浮かびます。

この話を聞いて、落ち葉をあつめることで美化活動にもなるしショウロを実際に見てみたくなりました。

秋にはたくさんの、きのこの観察もできますよね。楽しみです♬
私はきのこ好きなのでたくさん食べたいです。

食べる場合の注意点として、専門家でも見分けができない種類も多数あるので、知らないきのこは絶対に食べないこと! と教えていただきました。

動物や生き物の掃除をしてくれる「分解者」としてのきのこ、そして菌類。
黒木さんは、きのこたちが生態系を陰ながら支えていることなど「宮崎の自然の豊かさをアピールしていきたい」と語られました。

宮崎は食の宝庫でもあり自然の宝庫でもあるんですね。みなさんも、宮崎を探索してみてはいかがでしょうか?

そして、変わったきのこを見つけた場合は情報を、みやはくに知らせてみてくださいね。

この記事を書いた人

ちこりん

地区あつめを日々頑張っています^^ いろんな地区をまわり、あつめる係として情報を集め発信しております。 宮崎市には、たくさんの良いものがねむっていると思いますので 「宝さがし」をして掘り起こしてみたいですね? 神話や古墳などが好きで気づくと巡っていることがあります。 たくさんの文化や資源そして地区のみなさんとワクワクしながら暑い夏を過ごしたいです。よろしくお願いいたしますm(_ _)m

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