Days
日々の地区あつめ

われら地区あつめ隊の、めくるめく採集記

2019/05/31

本気の人が集結! みやざき麦ツアー

その日、麦畑にあつまったのはとにかく本気の人たちでした。

ぼくらQラボは、2019年5月14日(火)に「みやざきの麦を知ってもらうツアー」を開催しました。宮崎市で生産されている麦の魅力を周知、発信することが目的です。

小麦や大麦、ライ麦などを使用している事業者、または販売している事業者にこちらから案内を声掛けしてまわりました。

そうして参加いただいたのが、食品スーパー、リゾートホテル、パン屋、カフェ、菓子工房、焼酎メーカー、保育施設などの人たち17名。

心配していた雨もさほどの影響にはならず、2台のジャンボタクシーに乗車して、宮崎市の麦に関する視察場所を巡りました。その様子を順に紹介します。

(1)小麦生産農場の視察(井野農園の麦畑)
■麦の説明
麦について、生育状況、他農家の耕作放棄地を利用していること、無農薬生産に関すること、生産への思いなどを井野農園の井野さんが参加者に対して説明しました。

■小麦の手刈り体験
麦の穂が美しく黄金色に熟した広大な麦畑に入り、井野さんの刈り取りの説明をおこないました。それから参加者一人一人が鎌を使用して、小麦(品種:チクゴイズミ)の刈り取り。少量ではありましたが、みなさん刈り取りが上手です。刈り取った穂付きの小麦は各自で持ち帰ったので、ご自宅やお店に飾ってるかもしれませんね。

■麦の足踏み脱穀体験
麦畑の横に設置したビニールハウスに移動し、仙人農園から借りた足踏み脱穀機を用いて、小麦の脱穀体験をおこないました。石油や電力も使わずに、ペダルの足踏みで金具のついた筒を回転させ、乾燥した麦穂を金具に引っかけて籾(もみ)をそぎ落とします。レトロ調なデザインがイカしているこの年代物の脱穀機を、仙人の児島さんは現在でも使用しています。
筒が反対に回り苦戦する人、あっという間にコツをつかんでしまう人などいて、昔ながらの農業を体感していました。

■小麦製粉実演
井野さんが普段使用している製粉機を持ちこんで、製粉の実演をおこないました。
細かい粉から粗挽き粉までふるいで仕分けることができるもので、普段小麦を使用している人たちからも「こうやってなるんだぁ」「はじめて見た」と声が上がりました。

■麦茶試飲
井野農園、仙人農園で農薬を使用せずに生産された2条大麦や6条大麦でつくった麦茶の飲み比べをおこないました。それぞれを比べながら、「色が薄いのに味がよくでてるね」「麦茶ってこんなにおいしかったんだ」「農薬を使っていないから安心ね」と味わいました。

(2)小麦焼き菓子製造所の視察(有限会社中田製菓の工場)
■小麦焼き菓子 製造見学、製造体験(焼き型入れ・焼き印)
大島町にある有限会社中田製菓へ移動し、井野農園の小麦で焼き菓子をつくる様子を視察しました。県内には2台のみといわれる直火の焼き機を使用して中田さんらが手際良く、焼き菓子をつくっています。「どなたかやってみますか?」と中田さん。チャレンジ精神旺盛の人たちが、焼き機の型に油を塗ったり、焼き菓子に焼き印を打つなど、慣れない作業を体験しました。また、焼き菓子の試食をおこない、おいしさと使い道をアピール。

■さまざまな焼き印、焼き型の説明
中田さんが鐘の形やボール型など、さまざまな形の焼き菓子用の型、綾町の照葉大吊橋やサーフィン、お姫様の形をした焼き印を見せてくれながら説明しました。みなさん、興味深々だったようで、その証拠に「ほう!」「おもしろい」などの声が上がりました。

(3)ライ麦生産農場の視察(仙人農園の畑)
■ライ麦の特徴 説明
島之内にある仙人農園のライ麦畑に移動。小麦や大麦に比べて、背丈が圧倒的な高さです。この日はあいにく、仙人と呼ばれる児島さんが参加できなかっため、仙人クラブの一人である徳留さんがライ麦生産の説明をおこないました。ちなみに徳留さんは、このあとのヒンメリ講師でもあり、こちらのライ麦を植えるところから関わり、ヒンメリ製作にもライ麦のわらを使用しているそうです。
参加者からも「ライ麦に興味を持った」「ライ麦はインパクトあった」「ライ麦パンを焼きたい」と、宮崎でもライ麦を無農薬で生産していることをアピールできました。

(4)ピザ焼き体験(長田農園のピザ窯場)
■みやざき小麦を使用したピザづくり
ちょうどお腹が空いてきたころ、山崎町の長田農園に移動しました。こちらでは井野農園の小麦、もち麦を使った料理の試食です。

■ピザ生地のばし
長田さんらがつくった小麦を使用したピザ生地を参加者本人がのばします。きれいな丸型にしたりハート型にしたり思い思いに小麦のピザ生地の感触を確かめました。

■ピザオリジナルトッピング
のばした生地に各自で野菜やチーズなどをトッピングしました。あまり乗せすぎると焼けにくくなるようですが、ついつい欲ばって乗せてしまいます。その後、長田さんがピザ釜で次々にピザを焼きました。

■小麦、もち麦を使用した料理の試食
井野農園の小麦を使用したオリジナルピザ、もち麦入りごはん、もち麦サラダ、もち麦入り野菜たっぷりスープの試食をおこないました。いずれも好評で、「もちもちしておいしい」「もち麦ってサラダに入れても美味しいね」「宮崎の小麦がピザとして食べるとおいしいことを初めて知った」など、宮崎の麦を存分に味わってもらい、そのおいしさ、使い方をアピール。

(5)ヒンメリ製作体験(山崎公民館)
■麦わらを使用した ヒンメリ製作体験
山崎町公民館に移動し、フィンランドの伝統的な装飾品であるヒンメリを宮崎の麦わらで製作してもらいました。講師はヒンメリそらの音 徳留ひと美先生で、丁寧に多面体のつくり方を指導。みなさんさすがに手先が器用なようで、男女を問わずコツをつかんでいくつも製作していました。
「ヒンメリ製作は集中力を高めて無心になる体験ができた」「ヒンメリはメディテーション(瞑想?)のように感じます」「ヒンメリは集中してしまいました」と、使い道の少ない麦わらが素敵な装飾品になることをアピールできました。

宮崎市には本気で麦を生産している人たちがいて、本気で宮崎市産の麦使用を考えている人たちがいる。そして本気で麦の魅力を伝えたいぼくらがいます。「みやざきの麦」をキーワードに本気の人たちが集結した今回の企画から、宮崎市産の麦商品が生まれることを願っています。

お忙しい時期にご参加いただいたみなさん、協力いただいたみなさん、誠にありがとうございました。最後に参加者の声を掲載いたします。

***********************************************************
(原文ママ)
「麦の生産者に会い、実際の麦を見て、宮崎市で麦を生産していることが実感できた」
「宮崎市内で生産された小麦、ライ麦に興味を持ちました。近くで生産された材料を使いたい」
「なぜ麦を生産しているかなど、生産者から直接話を聞き、熱意を感じた。小麦粉を扱う仕事をしているので、宮崎産の小麦を使ってお菓子を作りたい」
「地元の小麦を使いたい」
「麦100%でいろんな取り組み、販売を実施してみたい」
「店の近くで小麦が作られていること知った。実際に使えるかも」
「今回学んだことを仕事に結びつけたい」
「小麦、使ってみたい」
「難しいといわれる宮崎での麦生産、苦労しながら情熱をかけて生産されていることが伝わった」
「宮崎産の商品は販売しやすいので販売したい」
「地産地消で商品づくりを検討しているので、とても学びのある体験でした」
「宮崎県産の大麦100%の焼酎を作っているので、可能なら宮崎市産100%に変更したいので、相談したい」
「実際の生産者の思いを知り、お店で使ってみたい」
「井野農園の全粒粉を使ってみたい」

この記事を書いた人

えいさん

3年前に旅行したときに出した自分宛のハガキが先日、自宅に届いていました。郵便屋さんに見られるかと思うと、ちょっと照れますね。★★★ 地区あつめ隊のあつめる係。 イチロー選手の引退により、ぽっかり空いた心の穴を埋めるべく、夜は焼酎で酔いがまわり、昼は宮崎市内の地区をまわり、情報をあつめています。オレンジのワーゲンバスが市内を走っていたら、左ハンドルをにぎっているのは、きっとぼくなのでお気軽に手をふってください。

記事一覧