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日々の地区あつめ

われら地区あつめ隊の、めくるめく採集記

2019/03/15

自然と共存していく道を

宮崎もようやく暖かくなってきましたね。
ポカポカ陽気で風も気持ちいい!
春が待ち遠しいです。

しかし気温が上がると陽気にやってくるのが「花粉」。
花粉症の私にとって憂鬱な季節。
メガネにマスク、外に出るのが億劫になります。

症状の緩和に何かないかと探したところ、ハーブには免疫効果を高め症状を軽くする作用があるとのこと。

そんなハーブを宮崎市で栽培している方がいると聞き、さっそく取材に行ってきました。
場所は宮崎市内海。お話をうかがったのは、うちうみハーブ園を営む加藤よしろうさんです。

お話し前に、ハーブティーをいただきました。
一口飲むと、爽やか香りがスゥーと鼻に抜け、とても飲みやすくおいしくいただきました。
「ハーブが苦手な男性でも飲みやすく調整してブレンドしています」と加藤さん。
トゥルシーというハーブをベースにレモングラス、ミントなどをブレンドしているそうです。

うちうみハーブ園で栽培されているものはトゥルシーというハーブ。
サンスクリット語で「比類なきもの」を意味し、英語名では「ホーリーバジル」といいます。インドの伝承医学アーユルヴェーダにおいてさまざまな効能を持つ万能薬として長きにわたり使用されてきました。トゥルシーには呼器系疾患の緩和や免疫機能の向上、リラックス効果など効能は多岐にわたります。

なぜ内海でハーブ栽培をやろうと思ったのでしょうか? 加藤さんに聞いてみました。
趣味のサーフィンがこうじて愛知県から宮崎に移住してこられました。当時介護の仕事をしていた加藤さん。農業に興味はあったものの、農業一本でやっていくのは難しいと感じ介護の免許をとり「半農半介」でやっていこうと思っていました。

農業研修を終え、どんな野菜を育てていくか検討していた矢先、東日本大震災がおきました。福島から宮崎へ移住してきた人たちから現在の状況を聞いて自分に何かできることはないかと考えていたところ、トゥルシーのことを知り栽培しようと決意しました。

いつなんどき自分の運命を変えることが起こるか分かりませんね。
私たちが取材に訪れたのもそんな運命の一つかもしれません。

農業を知っていくなかで化学肥料や農薬を使用することが本当に必要なことなのか疑問を持ったそうです。「自分たちがつくるものは、胸を張って安全に口にできますと言えるものをつくろう」と決意しました。

うちうみハーブ園では自然栽培でハーブを栽培しています。
自然栽培とは化学肥料や農薬をいっさい使わないこと。有機栽培でおこなう家畜の糞といった堆肥も使用していません。シンプルな考えのもと、自然の力にまかせて育てる農法です。

「植物に栄養を与えるのではなく、母体(土壌)を元気にする。そのために畑に竹のパウダー、菌床、海藻のエキスを仕込み、土着菌が元気になったところに植物を植える。そうすることで人が手を貸さなくても自然の力で植物は育っていきます。嬉しいことに今年は畑の土も肥え、虫も減り、収穫も増え作業が楽になりました」と加藤さん。

取材時は残念ながらトゥルシーの収穫も終わって何もない状態でしたが、5月6月になるとラベンダーに似た紫の花が畑一面きれいに咲くそうです。ミツバチも多く飛んでくるそうで「去年はブルービー(青い蜂)が花に飛んできましたよ」と写真を見せてくれました。地域によっては絶滅危惧種に指定されており希少性から「幸せを運ぶ蜂」とも呼ばれているそうです。

今後について聞いてみました。
「今は畑も出来上がり、土壌が改善され虫も来なくなりました。去年はトゥルシーがたくさん収穫でき、これ以上は余ってしまうので空いたスペースで明日葉をやっていく予定です」

自然と共存する形でハーブを栽培している加藤さん。
終始笑顔で人にもハーブにも自然にも優しい方だなぁと感じました。

今年はハーブティーを飲んで免疫力を高めて乗り切りたいと思います!

この記事を書いた人

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