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日々の地区あつめ

われら地区あつめ隊の、めくるめく採集記

2019/03/08

旬だネ! 春めく高岡文旦

ちょうど今が収穫どきの高岡文旦。
恥ずかしながら、私がその存在を知ったのはわりと最近のことでした。しかも、件の果実を初めて口にしたのがついこのあいだの話でして……。
しかし、その印象は鮮明です。厚い皮に刃を入れた瞬間広がる爽やかな香り。みずみずしい果肉はシャキッと歯ごたえがよく、ほのかな甘みと目の覚めるような酸味。まさに衝撃でした!
そして今回、そんな旬モノを取材させていただけることに! 私たち一行は喜び勇んで高岡へ向かいました。

この方が、今回お話をうかがった高岡文旦研究会の田中さん。もともと日向夏や金柑を栽培していた果樹農家さんです。
高岡文旦の魅力にハマり、栽培を始めたのが約8年前のこと。今では高岡文旦だけでも80本余りの木を栽培されています。
優しいお顔の田中さんですが、高岡文旦の周知にかける想いが熱い! 加工品製作の協力や農業高校への教材提供など、生産者として尽力されています。
柔らかな表情とは裏腹に、愛と情熱に燃える漢でした。

そんな田中さんが育てた高岡文旦。
実際手に取ってみると、手のひらいっぱい、ずっしり重さを感じます。顔を近づけるとフレッシュなイイ香り!

「高岡文旦の特徴は、この香り高さと食感の良さ。これだけは他の文旦にも負けないね」
そう語る田中さん、とっても誇らしげです。
しかし、そんな話の折「最近の若い人は果物の皮むきを面倒がるから…」というつぶやきも。
ドキッ! 胸が痛む話……。
でも、こんなおいしい果物の存在を知ったら、若い人の意識も変わるかもしれませんね。

小雨の降るなかでしたが、果樹園を見せていただきました。
収穫を終えた木の根元に、昨年の台風で落ちた実が転がっています。
文旦は大きく重く育つので、強い風雨で落ちてしまうことが常。
そんななかでも枝葉にしがみついて完熟した果実が、より大きくより甘く育つのです。

厳しい栽培環境を乗り越えた果実は絶品。春のはじめに吹く風のような、爽やかな風味です。
桜の開花を待ちながら、この時期ならではの味覚を楽しむのもなかなかオツなもんですよ。
フレッシュな春の味、いかがでしょうか。

この記事を書いた人

ささき しをた

かつて伝説の落書き小僧だったイーハトーヴの異端児。高校生によく間違われる、塩田を名乗る佐々木のひと。しかしてその実体は…!?宮崎土産のレパートリー募集中。岩手土産は『か●めの玉子』でキメ!

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