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日々の地区あつめ

われら地区あつめ隊の、めくるめく採集記

2018/11/16

倉岡の人気者ハレハレ

11月11日、宮崎市糸原地区の倉岡で例大祭(秋祭り)がおこなわれました。
前々からすごく気になっていた祭り。なぜかと言うと隔年でハレハレという来訪神が登場するからです。

昔は毎年軽快に来訪していたハレハレですが、人手不足のため一時期中断されていました。隔年ではありますが、近年地元の人々の手で復活!

祭りが開催される倉岡神社、宮司の仁鎌さんに取材をしたところ、ハレハレの資料は一切残っていないとのこと。不明確な実体、そのもどかしさがより想像をかきたてる。いかにも日本の神様っぽいですね。

ハレハレの言葉の由来は、神を導く警護役で「神が通るぞ、道を祓え給い、清め給え」と言いながら進んでいたのが、地区の人々は「祓え給え」が来るぞ、と呼んでいるうちに「祓え祓え」になり「ハレハレ」と言うようになったそうです。

さて、そのハレハレ。これがまた怖い。
顔は倉岡神社で昔神楽「鬼神の舞」で使われていたという面、シュロの皮で編んだ蓑(みの)をつけ、かずらを巻き、護身用の竹の棒を持ち、竹籠を腰にぶら下げた異様な姿。しかも赤面と白面の二体おり、神社の山から降りてくる。

その風貌でガラガラと長い竹棒を引きずり、神輿の前を練り歩く姿は圧巻の一言。

子どもを見つけるなり、狂ったように竹棒を無言で地面に叩きつけ近づいてくる。

いやいや、こんな格好してなくても、そんな奴は怖い。

案の定、子どもたちは阿鼻叫喚の嵐。
意味もなく「ごめんなさい!ごめんなさい!」を連発する子ども、「なんでも言うこと聞きます!」と自ら下手にでる子ども、そして日々のワガママの仕返しだとばかりに、ハレハレに子どもを差し出す笑顔のお母さんたち。
獅子舞も相まって現場はまさにカオス。

地元では「ハレハレがくっど(来るぞ)」と言うと、子どもが言うことを聞くとのことですが、なるほど分かる気がします。
昔はもっと面が怖かったらしく、その挙動も走ってる車を通せんぼして賽銭を要求したり、商店に入り品物を勝手に竹籠に入れたり、竹棒で地区の人々を小突いたり、やりたい放題だったとのこと……。おいおい神様。

現在ではコンプライアンスの波に気後れし、少し大人しくなったハレハレですが、いつまでも元気な神様であってほしいものです。

次のハレハレ来訪は再来年になります。

怖いけど地元の方に愛されているハレハレ。
そんな神様がまた山からひょっこり地区に訪れてくれる、こんな素敵な祭りがいつまでも宮崎に、そして日本に残ってくれればなぁと、地区の方々の笑顔を見て感じました。

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地区あつめ隊

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