Days
日々の地区あつめ

われら地区あつめ隊の、めくるめく採集記

2018/10/30

唐辛子づくりの信念、ここにあり!

あいさつを交わしたばかりのときでした。

「100%、農薬も化学肥料も使ってません。俺は、畑の土を持ってって調べてもよいって、疑う人には言っているんです」

質問する前にそうおっしゃいました。それだけ農薬や化学肥料を使わないことにこだわっているのだな、と感じます。
訪ねた先は宮崎市瓜生野に店舗を構える「とうがらしのおざき屋」さん。

「農薬を使わないから作物に病気が出る、虫もくる、もぐらが畑を荒らす、だから収量も減ります。もぐらのせいで何も収穫できなかったんですよ、先日まで」と強く嘆かれていました。

なぜ、そこまでして農薬を使用しないのか聞いてみました。

「自分でも全部食べるからですよ。それにどこの農地も死んでいます。このままではやがて作物はできなくなる。化学肥料の成分は病気の元。自分がつくるものには使いたくないです。でも収量が少ない……」

こころ強い。農薬や化学肥料が気になる人には、尾崎さんの信念はきっとこころ強く感じるでしょう。しかしながら同時に気苦労が絶えないだろうこともうかがえました。

尾崎さんはサラリーマンのころから5、6人の仲間と一緒に唐辛子をつくって粉末にしていたそうです。くしゃみをしながら8畳の部屋をいっぱいにするほどつくっていましたが、売るところがなかったのだとか。
平成15年の夏には脱サラをして、本格的に唐辛子の製造・販売をはじめました。徐々に売れはじめ、2年目3年目と業績をのばしたけれど4年目からは厳しめに。そううまくはいかなかったそうです。

そして、収穫量も増えない。

「酸性雨対策のため、ビニールハウスで栽培しています。もぐらが土の中を荒らしまわって、全部枯らしてしまった。もぐらがいるかぎり唐辛子ができない」

もぐら退治がはじまりました。薬は使用せず罠をしかけ、いくらかが退治できましたが、とても追いつかなかったそうです。

「もう負けたぁ、お前たちの好きにせぇ」

もぐら退治をあきらめたそうです。そのかわりにもぐら対策として鉢植え栽培に切り替えました。鉢に植え替える手間だけでなく、鉢にかかる費用は相当だったのだとか。

「もう農薬を使ったら? と言われるんですよ。でも使いません。農薬を使用しない栽培は大変だけど、俺がせんけりゃ誰もせんね、と思ってやっている。おもしろいと買ってくれた人が食べて、このウマさを人に食べさせたいと思ってさらにたくさん買ってくれる」

農薬も化学肥料も使用しない、赤・黄・青のこだわり唐辛子。ハバネロは県内外のもつ鍋屋、居酒屋、うどん屋、鶏料理店などで重宝されています。味噌汁にも鍋料理、焼き鳥など料理のアクセントに抜群のおいしさを引きだす唐辛子です。

激辛料理に唐辛子をさらに加えるほどの激辛党であるQラボのリーダーS(激辛党のリーダーも兼務?)に、おざき屋さんのハバネロを買って帰りました。どんな辛い物でも「物足りん!」と言うリーダーもこちらのハバネロについては、満足したようで洋風味付けのものにかけておいしく食べているのだとか。

◆とうがらしのおざき屋
営業時間:13時~17時
定休日:水曜
住所:宮崎市大字瓜生野1855-2
TEL:0985-41-0360

この記事を書いた人

えいさん

3年前に旅行したときに出した自分宛のハガキが先日、自宅に届いていました。郵便屋さんに見られるかと思うと、ちょっと照れますね。★★★ 地区あつめ隊のあつめる係。 イチロー選手の引退により、ぽっかり空いた心の穴を埋めるべく、夜は焼酎で酔いがまわり、昼は宮崎市内の地区をまわり、情報をあつめています。オレンジのワーゲンバスが市内を走っていたら、左ハンドルをにぎっているのは、きっとぼくなのでお気軽に手をふってください。

記事一覧