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日々の地区あつめ

われら地区あつめ隊の、めくるめく採集記

2018/10/23

継承していく、ということ

10月14日、下北方地区にある景清廟(かげきよびょう)で開催された『景清フェスタ』。
昨年も同様のイベントが開催されたようですが、今年は歴史や伝統にスポットを当てた、より色濃いイベントになっている様子。
その実態を探るべく、私たち地区あつめ隊も潜入してきました。

オープニングを飾ったのは、地元の小学生と保存会のみなさんによる「下北方六月踊り」。
右手に扇子、左手には太鼓をたずさえ輪を描いて踊るさまに、会場に凛とした気が立ちこめたように感じました。
(一方、郷土芸能マニアの私は大歓喜。カメラ小僧と成り果てました!)

戦時下に一度途絶えたこの踊りを、今は保存会のみなさんが守り伝えています。
子どもたちに教える活動を続けて30年あまり。今では小学校の運動会で披露される、恒例の踊りになっているそうです。
今回は法被(はっぴ)での演舞でしたが、本当は装束があって、お化粧もするんですって。
ぜひ一度、そちらもお目にかかりたいです……!

会場の一角では柿の渋抜き体験も。

そうです、これがウワサの「下北葉隠し柿」です。
この柿は渋柿ですが、渋抜きし、熟したものはご覧のとおり。今にも崩れそうなほどやわらかで、あンンまぁぁぁい!

担当の井上さんにお話をうかがうと、1日に一度焼酎にくぐらせ暖かいところに置き、3日たったころが渋みが抜けて食べごろとのこと。意外とお手軽!

この日振る舞われた柿は、井上さんのお宅にある柿の木から採れたものだそうです。井上さんが小さいころには、たくさん採れた柿の実を樽に入れ、おばあちゃんがまとめて渋抜きをしていたのだとか。
そういった話を聞いていると、ブースに集まった人達も加わって柿にまつわる思い出などを聞かせてくださいました。

渋抜き体験は大盛況。「渋抜きの仕方を知りたい!」とご婦人方が次々と訪れます。
かつて地区のどこにもあった「下北葉隠し柿」は、管理の大変さからその多くが伐採されました。
井上さんの柿の木も、かつて20本あったものが今では3本まで数を減らしています。
この日あつまったみなさんは、柿の実を手にして何を思ったのでしょうか。

このほかたくさんのイベントがあったのですが、郷土芸能マニアが暴走列車になること請けあいなので泣く泣く割愛。

兎にも角にも、私が1日をとおして感じたことは「後世に継承していくことの大切さ」です。
地域に伝わる踊り、食べ物、風習……それらはすべて、そこにしかないもの。
代々受け継がれてきた大切な宝物です。

一度廃れたものをすくい出し、守ろうというみなさんの心意気に感銘を受けました。
また、一般参加者のほか地元のお店の協賛も多く、愛される地域の強さを見せつけられました。
たくさんの学びと気付きを与えてくれた『景清フェスタ』に感謝感謝。これも景清公のお導きでしょうか。

我々の手中には、すでにいくつかのバトンがあります。
このバトンをうまく手渡せるよう、これからも精進せねば!
あらためて心に誓う私なのでした。

この記事を書いた人

ささき しをた

かつて伝説の落書き小僧だったイーハトーヴの異端児。高校生によく間違われる、塩田を名乗る佐々木のひと。しかしてその実体は…!?宮崎土産のレパートリー募集中。岩手土産は『か●めの玉子』でキメ!

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