Days
日々の地区あつめ

われら地区あつめ隊の、めくるめく採集記

2018/10/03

編むひと。1

産直にあるのは、新鮮な野菜や地元のお母さんたちお手製のお惣菜……

……だけでは、ないんです。

先日そのかたすみに、職人技がキラリとひかる!そんな工芸品を見つけてしまったのです。
われわれはその制作現場を知るべく、高岡の交流プラザでおこなわれている竹細工教室にお邪魔しました。

工房では12人ほどが竹ひごをつくったり、かごを編んだり、それぞれに黙々と作業のまっ最中。
教室、というイメージから和気あいあいとした雰囲気を想像していましたが、みなさんの表情は真剣そのもの。
そんななか、沈黙をやぶって私たちと話をしてくれたのは、会長の大山さんでした。

「基本はこの『六つ目編み』です。編み目が六角形になるでしょう?このかごからはじめて4年、なんとかここまでできるようになりました」

みなさんは、竹細工教室をきっかけにあつまった同好会のメンバー。
産直で作品の展示、販売をしている中牧さんを先生として、毎週この場所で竹細工に打ちこんでいるとのこと。
「あじろ編み、ござ目編み、あさの葉編み、くもの巣編み……月ごとの課題として編み方を覚えながら、色つきの竹や、竹ひごの板目、正目をいかしたアレンジに変えていくんです」
編み目の特徴を一つ一つ丁寧に説明してくださいました。

作品に使われる竹は、会員のみなさん自らの手で1年間使う分を竹林から伐採してきたもの。
カビで悪くしないよう、処理をほどこしてから保管しているそうです。冒頭でもちょっとふれましたが、竹ひごももちろん、自分たちで幅や厚みを調整しながらつくっています。
しかも、竹の伐採や竹ひごづくりに使う道具も自前モノという熱中ぶり! 恐れいりました……。

「廊下にも作品かざってあるから、見てってよ」
同好会の中牧さんから声がかかり、大山さんを先頭に交流プラザの廊下へ。
そこで大山さんは、完成品を手に改めて編み目の説明をしてくださいました。

あじろ編み、ござ目編み、あさの葉編み、くもの巣編み……。

規則正しく並んだ編み目は、思わずため息がもれてしまうほど美しいのです。

同好会のメンバーはみんな、定年を過ぎて竹細工をはじめた人たちばかり。
歳を重ねるごとに新しい何かをはじめること、新しい何かを覚えることがおっくうになっていく人も多いなか、人の輪をつむぎ、新しいことに挑戦していくみなさんの姿がまぶしかったです。

「若い人たちも、ぜひ参加してほしいですね!」

始終楽しそうに語る大山さんの、この日いちばんの笑顔でした。

この記事を書いた人

ささき しをた

かつて伝説の落書き小僧だったイーハトーヴの異端児。高校生によく間違われる、塩田を名乗る佐々木のひと。しかしてその実体は…!?宮崎土産のレパートリー募集中。岩手土産は『か●めの玉子』でキメ!

記事一覧