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日々の地区あつめ

われら地区あつめ隊の、めくるめく採集記

2018/01/25

佐土原の山とえごま

佐土原「城の駅」から西都方面へ車で10分ほど。
広がる田んぼ道を突きすすみ、点々と民家が並ぶ裏に山が現れる。

「えごま」が体に良いことはメディアなどでも取りあげられており有名ですが、宮崎でもえごま栽培がされていることをご存知でしょうか? 宮崎のいいところ探しを日々している私は、道の駅や物産館でよく見かける「いこまのえごま」という商品が気になって、販売元に連絡をとってみました。ちょうど、収穫時期をむかえているということだったので、畑を見学させていただけないかとお願いしたら、二つ返事で了承してくださいました。

山道を登るとは聞いてはいましたが、車一台がやっと通れるほどの狭い道。
横はすぐ崖の“本気の山道”。

えごまの畑は濃い緑の木々に囲まれた山間に点在しています。えごまは白い花が落ちて、一つ一つのふさに3〜4粒の1〜2ミリの小さな小さな白い実がみのります。乾燥しだして、葉が黄色く、実が茶色くなってきたら刈り取り時期。うかがったとき、遅く植えた畑には緑の葉や小さな白い花がかすかに残っているものもありましたが、ほとんどの畑は刈り取りが完了しており、一つ一つ束ねられ、竹でつくられた櫓(やぐら)に掛けられていました。

「いこまのえごま」は自然農法で農薬も除草剤も使用していません。おかげで雑草なども生え放題。虫にとっても天国のよう。口に入るものだから、自然の中で「無農薬」で育てるこだわり。
簡単には言えますが、刈り取りのさいにはこの雑草が邪魔をするようで、農家さんの努力と苦労には頭が下がります。

刈り取り作業の次の工程としては、枝葉が完全に乾き切ったら、脱穀作業。ブルーシートに叩き落としたり、トラクターのロータリーを利用して脱穀したり。ふるいにかけて枝などを取りのぞき。昔ながらの唐箕(とうみ)でゴミを飛ばして選別…。と気が遠くなるような工程が待っています。

乾燥中のえごまの房から小さな実を取りだし、その場で食べさせていただきました。1〜2ミリの小さな粒ですが、口いっぱいにこうばしい香りが豊かに広がりました。
佐土原の山のなかで、台風にも負けず大切に育てられたえごまの存在を確かに実感できる貴重な体験でした。

刈り取り作業中の方が「初めて実が選別されて、唐箕から出てきたときは感動だった」と、笑顔で語っていました。「まずは宮崎の方に宮崎のえごまを知って欲しい」「いこまのえごま」では、えごま油はもちろん、お茶、ドレッシング、ポン酢など多数の商品を宮崎市内の道の駅やスーパーで見かけます。
佐土原の山の中で育ったエゴマが、宮崎の特産として周知される日も近いことでしょう。

この記事を書いた人

おつう

陸の孤島と呼ばれる宮崎で毎日愉快に暮らしています。 すきな食べ物は塩気のあるもの(アンチョビ、塩辛、鮭とば、生ハム)などなど。 日々、地区あつめに奮闘中!

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